なぜ今「WBGT」が注目されているのか?
■はじめに
近年、夏の暑さは年々厳しさを増し、熱中症は季節の“リスク”ではなく、社会全体で向き合うべき“課題”になりました。
その中で、熱中症予防の指標として注目されているのがWBGT(暑さ指数)です。
「気温が高いから危ない」という単純な話ではありません。
実は、湿度や輻射熱(太陽光や機械の熱)、風通しなど、さまざまな要素が人の体に影響を与えています。
WBGTはこれらを総合的に評価し、“人がどれだけ熱ストレスを受けているか”を示す指標として国際的に使われています。

■なぜ今「WBGT」が注目されているのか?
1.WBGTは「見えない危険」を可視化する
気温が30℃でも、湿度が低く風があれば比較的快適に過ごせます。
一方、気温が28℃でも湿度が高く風が無い環境では、汗が蒸発しにくく、体温が急上昇してしまいます。
つまり、気温だけでは熱中症リスクを判断できないのです。
WBGTは、
・湿球温度(湿度の影響)
・黒球温度(輻射熱の影響)
・乾球温度(気温)
を組み合わせて算出し、その瞬間の“体にとっての暑さ”を数値化します。
2.現場での活用が広がる理由
スポーツ、教育現場、建設業、製造業など、さまざまな分野でWBGTの導入が進んでいます。
特に工場や倉庫では、機械の熱や湿度のこもりやすさから、気温以上に危険な環境が生まれやすく、WBGTの測定は欠かせません。
また、環境省やスポーツ協会がWBGTに基づく行動指針を示していることもあり、「安全管理の共通言語」としての役割も高まっています。
3.WBGTを知ることは、自分と仲間を守ること
熱中症は、正しい知識と早めの対策でほとんど防ぐことができます。
その第一歩が、WBGTを理解し、日々の判断に活かすことです。
・WBGTが高い日は無理をしない
・こまめな水分、塩分補給
・休憩場所の確保
・作業計画の見直し
こうした小さな積み重ねが、大きな事故を防ぎます。
4.まとめ
WBGTは、『暑さの本当の危険度を教えてくれる指標』です。
気温だけでは見えないリスクを可視化し、私たちの健康と安全を守るための大切なツールとして、今後ますます重要性が高まっていくでしょう。
