電磁波と輻射熱のしくみ
■はじめに
私たちの身のまわりには、目に見えない“波”が常に飛び交っています。
その正体が電磁波です。電磁波は、電気の力が働く空間(電界)と磁気の力が働く空間(磁界)が影響し合いながら進む波で、波長の長さによってさまざまな種類に分かれます。

■電磁波と輻射熱のしくみ
1.電磁波の種類
波長が短い順に並べると、
ガンマ線 ⇒ X線 ⇒ 紫外線 ⇒ 可視光線 ⇒ 赤外線 ⇒ マイクロ波 ⇒ 電波
と分類されます。
太陽光も電磁波のひとつで、地表に届くのは主に紫外線の一部・可視光線・赤外線。
これが地球の生命活動を支えるエネルギー源になっています。
2.輻射熱とは?
夏の日差しが肌にジリジリと感じられるあの“熱”。
その正体が輻射熱(ふくしゃねつ)です。
輻射熱とは、温度の高い物体が放出する電磁波によって伝わる熱のこと。
太陽は約6000℃という高温のため、可視光線・赤外線・紫外線などを含む電磁波を大量に放射しています。
これらの電磁波は空気や真空を通り抜け、地面や建物、人の肌に当たると吸収され、熱として感じられます。
つまり、太陽から1億5000万kmも離れた地球が温められるのは、電磁波による輻射熱のおかげというわけです。
3.建物の暑さと輻射熱
夏の建物が熱くなる理由の多くは、この輻射熱にあります。
屋根や外壁は日中に太陽光を受けて温まり、その熱を夜まで放射し続けます。
そのため、夜になっても室内がなかなか涼しくならないことがあります
。
輻射熱は『空気を介さずに伝わる』ため、遮熱材による“反射”が非常に効果的です。
アルミなどの高反射素材は、赤外線を中心とした輻射熱を跳ね返す性質があり、建物内部に熱が入り込むのを大幅に抑えることができます。
4.まとめ
・電磁波は波長によって種類が分かれ、赤外線は特に熱として感じやすい。
・輻射熱は、温度の高い物体が放つ電磁波による熱移動。
・太陽の熱が地球に届くのも、建物が暑くなるのも、この輻射熱が原因。
・遮熱材は輻射熱を“反射”することで、建物の温度上昇を抑える。
