気温30℃でも車のボンネットは“触れないほど熱い”のはなぜ?
■はじめに
―鍵を握るのは『輻射熱』でした。
夏の日差しの下で車に近づくと、ボンネットが驚くほど熱くなっていることがあります。
『気温は30℃なのに、どうしてこんなに熱いのだろう』
そんな疑問の答えは、太陽から降り注ぐ輻射熱(放射熱)にあります。

■気温30℃でも車のボンネットは“触れないほど熱い”のはなぜ?
1.輻射熱とは?空気を介さずに物体を直接温める熱
輻射熱とは、赤外線などの電磁波によって物体を直接温める熱のことです。
ストーブの前に立つと空気が熱くなくても体が温まる、あの現象と同じ仕組みです。
太陽光は強力な輻射熱を含んでおり、空気の温度(気温)とは関係なく、物体そのものを一気に加熱します。
2.ボンネットが“気温以上に熱くなる”理由
▼太陽の輻射熱を金属が強く吸収する
ボンネットは金属製で、太陽光に含まれる赤外線を効率よく吸収します。
その結果、気温30℃でもボンネット表面は60~80℃に達することがあります。
▼金属は熱を伝えやすい
金属は熱伝導率が高く、吸収した熱がすぐに広がるため、ボンネット全体が短時間で高温になります。
▼アスファルトからの“二次的な輻射熱”も加わる
地面のアスファルトは太陽光を吸収し、真夏には50~70℃に。
そこから発せられる輻射熱が車のundersideにも当たり、ボンネットの温度上昇をさらに後押しします。
3.気温は“日陰の空気温度”でしかない
天気予報で発表される気温は、日陰・風通しの良い場所で測定された空気の温度です。
一方、直射日光を浴びるボンネットは、空気を介さずに太陽の輻射熱を直接受け続けます。
つまり、気温30℃でも、物体温度は簡単に50℃以上になるというわけです。
4.まとめ:ボンネットが熱くなるのは“輻射熱の力”
・太陽の輻射熱が金属を直接加熱する
・金則は熱を伝えやすい
・アスファルトからの輻射熱も加わる
・気温は“空気の温度”であり、物体温度とは別物
これらが重なり、気温30℃でもボンネットは“触れないほど熱くなる”のです。
